インタビュー》ノーベル賞受賞者が「最悪の大統領」と嘆き!コーンバーグ氏が「反科学の潮流」の中で疾病の終結に挑む

2025-11-30 18:18
ノーベル化学賞受賞者のコーンバーグ博士(Dr. Roger D. Kornberg)風傳媒の独占インタビューで、「病気の終結のための奮闘」について語る。(写真/顏麟宇撮影)
ノーベル化学賞受賞者のコーンバーグ博士(Dr. Roger D. Kornberg)風傳媒の独占インタビューで、「病気の終結のための奮闘」について語る。(写真/顏麟宇撮影)
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新型コロナウイルス感染症のパンデミックが収束した後も、より大きな脅威となる別の感染症(インフルエンザなど)のパンデミックが水面下で進んでいる可能性がある。ノーベル化学賞受賞者のロジャー・コーンバーグ氏(Roger Kornberg)は、この大流行を終結させるため、ウイルスを根絶する「鍵となるメカニズム」を発見した。

同氏は『風傳媒』の独占インタビューに応じ、現在、既存のワクチンとは異なる「非ワクチン型ワクチン」の研究開発に参画していると明かした。この新薬が主管機関の承認を得た場合、大流行に対する「予防と治療に有効」であり、「現時点で唯一効果が期待できる解決策だ」との見解を示した。

コーンバーグ家は、ノーベル賞と深いつながりがあることでも知られている。中央研究院の廖俊智院長によると、父親のアーサー・コーンバーグ氏が1959年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、息子のロジャー・コーンバーグ氏が2006年にノーベル化学賞を受賞。これにより、同家は「世代を超えた規範」となった。ロジャー・コーンバーグ氏は、分子生物学および構造生物学の分野における重鎮の科学者であり、真核生物の「遺伝子転写」の分子メカニズムを解明し、パンデミックへの科学的解決策を提唱している。

こうした中、中央研究院が主催する「台湾ブリッジ・プロジェクト」シリーズ講演会が11月20日、2006年ノーベル化学賞受賞者である米スタンフォード大学医学部教授、コーンバーグ氏の登壇で幕を開けた。「台湾ブリッジ・プロジェクト」は、中央研究院が台湾大学など11の学術研究機関と世界平和財団(International Peace Foundation)が共同で推進している。

20251110-台大舉行「台灣橋梁計畫」開幕式,左起台大校長陳文章、諾貝爾獎得主安德烈.蓋姆、總統賴清德、中研院長廖俊智、中研院士李遠哲。(蔡親傑攝)
11月10日、台湾大学で開催された「台湾ブリッジ・プロジェクト」開幕式には、左から陳文章・台湾大学学長、ノーベル賞受賞者のアンドレ・ガイム氏、賴清徳総統、廖俊智氏・中央研究院院長、李遠哲氏・中央研究院院士らが出席した。(写真/蔡親傑撮影)

台湾には41年前に新婚旅行で訪問、今回が3度目の来台

現在78歳のコーンバーグ氏は、卓越した話術を持ち、「ストーリーテラー」としても知られる。今回で3度目の台湾訪問となるが、初めて台湾を訪れたのは41年前、当時の夫人との新婚旅行だった。

同氏は、先の『風傳媒』の単独インタビューにおいて、終始生き生きとした様子で、これまでの学問の道のりや思考の変遷、「科学の擁護」、そして「疾病終結」という自らのビジョンについて率直に語った。

コーンバーグ氏とノーベル賞との縁は深い。父親だけでなく、2人の指導教授もノーベル賞受賞者だ。長年にわたり、ノーベル賞受賞者らと接してきた中で、彼らに共通する最大の特長は、「絶えず疑問を呈し、権威に挑む」姿勢であり、これこそが科学の進歩における「鍵」だと指摘する。

一方、近年のアメリカの科学界は「深刻な脅威」に直面しており、これらの脅威が人類の進歩を鈍化させていることに対し、同氏は「憂慮の念を抱いている」と語った。 (関連記事: 台湾を売っても「私の勝ちだ」と主張?『エコノミスト』が元国家安全保障顧問ボルトン氏にインタビュー、トランプの「アメリカ第一主義」政策を解説 関連記事をもっと読む

20251126-e401_01-諾貝爾化學獎得主Roger Kornberg 小檔案

科学一家で育つも、ハーバード大学時代は英文学を専攻

コーンバーグ氏は科学一家に育ち、幼少期から自然と化学や物理学に興味を抱いていた。しかし、同氏は「ハーバード大学で学んでいた当初は、科学ではなく英文学を専攻していた」と明かした。

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