トップ ニュース 小鹿野町が「住民主導」の地域発信始動 ポータル開設、池袋で特産品イベントも
小鹿野町が「住民主導」の地域発信始動 ポータル開設、池袋で特産品イベントも 埼玉県小鹿野町がポータルサイト公開や池袋線車両ジャックなど、多面的な地域発信プロジェクトを始動した。(写真/小鹿野町シティプロモーション事業PR事務局提供)
地域住民が主体となる「編集型まちづくり」へ ポータルサイト公開、オンラインコミュニティ開設、池袋駅で特産品イベントも展開 埼玉県秩父郡小鹿野町は、観光客や移住希望者の増加を目指したシティプロモーションの一環として、新たな魅力発信プロジェクトを10月31日より本格始動した。情報発信の要となるポータルサイト「終点の先、秩父の秘境へ。おがのまち」が公開され、住民と町外の人々をつなぐオンラインコミュニティ「おがの町民カイギ+」も同時オープンした。さらに、西武鉄道と連携した池袋線の車両ジャックや、池袋駅構内での特産品サンプリングイベントなど、多面的な発信施策が展開される。
小鹿野町は、日本百名山や日本の滝百選など、数々の「百選」に選ばれる豊かな自然を持ち、町民によって受け継がれる「小鹿野歌舞伎」など伝統文化も根付く地域だ。鉄道が通っていないことから自然と文化が保全される一方、都心への発信が難しい課題も抱えていた。新プロジェクトは町・町民・事業者が連携し、この現状に向き合う取り組みとなる。
今回公開されたポータルサイトでは、町民が取材・執筆を担当し、地域の自然、文化、日常の物語を伝える記事を順次発信していく。また、Discordを用いた「おがの町民カイギ+」では、町内外の人々がリアルタイムで地域情報を共有し交流できる場として運営される。町民自らが発信主体となる「編集型まちづくり」を進める狙いだ。
サイト公開と連動し、西武鉄道池袋線では11月4日〜9日の期間限定で、10両編成の特別車両が運行される。車内には夕日に映える両神山や尾ノ内氷柱などの絶景、春祭りで披露される屋台歌舞伎など、地域の自然と伝統文化を紹介する広告を掲出。車内ビジョンでも町の魅力を伝える映像が放映される。
さらに、11月8日・9日には池袋駅構内に特設ブース「小鹿野町シティプロモーションブース」が設置され、源作印ワイン、ミード酒、戸田乳業の乳製品など町の特産品を紹介するサンプリングを実施。本サイトへアクセスした来場者には数量限定のノベルティも配布される。
住民側からも期待の声が寄せられている。町民編集部の新井陽子編集長は「改めてこのまちの魅力を強く感じています。伝えきれなかった想いやストーリーを大切にしながら多くの方に届けたい」とコメント。小鹿野町役場の北大志氏は「細部までこだわって制作したサイトです。Discordでもニッチな地域情報を発信していきます」と手応えを語った。
小鹿野町は今後もポータルサイトを軸に、町民と協力しながらコンテンツを追加し、都心ともつながるコミュニケーション施策を展開していく予定だ。
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