俳優・板垣瑞生さん、不慮の事故で死去 24歳 1月末から行方不明に 家族がSNSで報告

板垣瑞生さん。(インスタグラムより引用)

俳優・板垣瑞生さんが不慮の事故により24歳で逝去されたことが、4月17日に明らかになった。家族が本人のInstagramのストーリーズを通じて発表した。

板垣さんは昨年から精神疾患を抱えており、今年1月末より行方不明となっていた。警察および友人たちの協力のもと捜索が続けられていたが、最近になって東京都内で遺体となって発見されたとの連絡を受けたという。

Instagramに投稿された家族名義の文書では、「常日頃より、皆さまに笑顔と楽しさを届けたいという思いで芸能活動に取り組んでまいりました彼ですが、活動復帰に向けて前向きに歩み始めた矢先、このような形で人生の幕を閉じることとなり、本人もさぞかし無念だったことと思います」と綴られている。

板垣さんは2023年4月に所属していたスターダストプロモーションを退所。その後、自身のInstagramで、精神状態の悪化により入院していたことや、俳優業を一時断念したことを報告していた。公式ファンクラブも2023年3月に突然閉鎖され、ファンの間で不安の声が上がっていた。

退所の理由について板垣さんは、「様々なストレスやプレッシャーから精神的に非常に不安定な状態になり、不眠や拒食などの症状が出た」と説明。退所後は入院し、1カ月ほどの療養を経て退院。その後は俳優復帰に向けて活動を再開していたが、1月末から行方が分からなくなっていた。

東京都出身の板垣さんは、2014年の映画『闇金ウシジマくんPart2』で俳優デビュー。2015年の『ソロモンの偽証』では、1万人を超えるオーディションを勝ち抜いて準主役に抜擢され、日本映画批評家大賞で新人男優賞を受賞した。その後も『初恋ロスタイム』『HiGH&LOW THE WORST X』『響 -HIBIKI-』『交換ウソ日記』などの映画に出演。

テレビドラマでは『エール』や大河ドラマ『麒麟がくる』『花燃ゆ』などに出演。NHKドラマ『正直不動産』シリーズでは重要な役を演じた。2014年から2020年にかけては、ボーカルダンスユニットM!LKのメンバーとしても活動していた。

訃報を受けて、SNS上では「信じられない」「ショックが大きい」「もっと活躍してほしかった」といった驚きと悲しみの声が相次いでいる。

<発表全文>

俳優・板垣瑞生が不慮の事故により逝去いたしましたことをご報告申し上げます。

生前は、板垣瑞生を温かく応援してくださいましたファンの皆様、またお世話になりました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。

昨年より抱えていた精神疾患により、今年1月末より行方不明となっておりました。

警察および友人たちの協力のもと、捜索を続けてまいりましたが、先日、警察より東京都内にて遺体で発見されたとの連絡を受けました。

日頃よりご心配をおかけしていたファンの皆様へのご報告が遅くなりましたこと、深くお詫び申し上げます。

常日頃より、皆さまに笑顔と楽しさを届けたいという思いで芸能活動に取り組んでまいりました彼ですが、活動復帰に向けて前向きに歩み始めた矢先、このような形で人生の幕を閉じることとなり、本人もさぞかし無念だったことと思います。

生前より温かく応援してくださったファンの皆さま、そして関係者の皆さまに、何のご報告もないままお別れとなるのは、彼の本意ではないと感じ、このようにご報告させていただきました。

どうか、板垣瑞生のこれまでの活動を温かく思い出していただければ幸いです。

これまでのご支援、ご厚情に深く感謝申し上げます。

家族より

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