日本熊本県八代市議会の海外行政視察団が、14日午後に八代市議会議長の村川清則氏の率いる一行で台湾・基隆市を訪問した。基隆市の邱佩琳副市長は、遠路より訪問した貴賓を歓迎し、両市の友情が末永く続き、観光や教育などの分野でより多様な協力が進み、相互のパートナーシップが深まることを期待すると述べた。
基隆市、港湾施設と観光資源を国際社会にアピール
邱佩琳副市長は、基隆市が近年、台湾のクルーズ母港としての基隆港の地位確立を積極的に推進しており、2024年のクルーズ旅客数は過去最高を記録し、2025年には約470隻のクルーズ船の寄港が見込まれていると述べた。市政府は台湾港務公司と密接に連携し、港湾施設と観光資源の国際的なプロモーションを続けている。今後の日本・八代市との交流については、これまでの物産展や相互訪問の基盤を基に、観光や教育交流などさらに多様な分野で協力を拡大し、相互理解と都市の発展におけるパートナーシップの深化を図りたいとの意向を示した。
台湾からの多大な支援に感謝 大智通物流センター建設にも関心
村川清則議長は、2016年4月14日は熊本地震の前震が発生した日であり、その2日後の本震では数百人が死傷したと振り返り、その際に台湾から多大な支援を受けたことに深く感謝していると述べた。また、コロナのパンデミック時には、基隆市から八代市へ多くのマスクが贈られたこともあり、その一つ一つの善意が心に刻まれていると語った。

熊本県と八代市では大規模な物流センターの建設が計画されており、基隆市安楽区で建設予定の大智通物流センターにも関心を寄せている。邱副市長は、大智通が統一グループによって約40億元が投資される重要なプロジェクトであり、将来は北台湾の主要物流拠点となる予定であると説明した。もし八代市側が関心を持っているなら、母体企業である統一グループとの橋渡しをする用意があると述べ、相互理解を深める機会を提供したい意向を示した。
両市、友好都市締結後の交流が活発 絆を一層深める
基隆市と八代市は2018年に友好都市協定を締結して以来、交流が活発に行われている。基隆市の謝国樑市長は2023年に代表団を率いて八代市を訪問したことがあり、観光プロモーション、物産展の開催、市政における経験交流など、さまざまな分野で豊かな成果をあげてきた。両市の友情と協力関係はますます深まりを見せている。
編集:梅木奈実 (関連記事: 台湾・台南の黄偉哲市長が熊本訪問!「日台会館」オープンに出席 両地域の絆さらに強く | 関連記事をもっと読む )
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