石破茂の強硬姿勢にトランプが驚いた? 郭正亮が米国関税交渉の行き詰まりを暴露:もう持ちこたえられない

トランプ米大統領は先日、日本との交渉で重大な進展があったと主張した。(AP)
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米国は最近、世界各国との貿易交渉を展開しており、トランプ米大統領は先日、日本との交渉で重大な進展があったと主張し、EUとの交渉も順調だと述べた。これについて、前立法委員の郭正亮はインターネット番組『大大平評理』で、トランプと日本は将来実務者レベルの協議を行うことだけを確認し、他には何の進展もないと述べた。欧州側は法律に従って対応を進め、米国に対する三段階の対抗措置を取っており、現在は第一段階に入っている。

「トランプ政権は持ちこたえられなくなっている」

郭正亮は、トランプが交渉順調のニュースを次々と発表している理由は、もう持ちこたえられなくなってきているため、急いで進展を見せる必要があるからだと指摘。当初、トランプは日本が言うことを聞くと考え、モデルケースにしようとしたが、石破茂首相が米国債を関税交渉の対象にすべきでないと強硬に主張し、大きな圧力にも屈しない姿勢を示したことでトランプは意外な思いをした。

自動車関税が最大の争点に

日本は自動車関税の撤廃を強く望んでおり、米国も一部譲歩の姿勢を見せている模様。郭正亮は、トランプによる一律25%の自動車関税課税は全く理不尽で従来のルールを破壊するものだと指摘。日本の自動車輸入税は0%であり、この問題が日本政界を団結させた。自動車産業は日本にとって非常に重要で、雇用の8%を占めており、25%の関税が実施されれば、日本のGDPは約0.2%低下する可能性がある。

各国の対米抵抗が強まる

郭正亮は、トランプ政権がもう持ちこたえられないと考える国が増えていると指摘。中国は4月3日に強硬な姿勢を示して以来、明らかな打撃を受けていないが、3ヶ月後まで引き延ばせば中国も傷つく可能性がある。一方、EUも強硬な対抗措置を取っている。過去にEUが成立していなかった頃は、米国は各国を個別に打ち破ることができたが、現在は中国とEUのGDPを合わせると35兆に達し、米国の25兆を超えている。そのため、勝敗はまだわからない状況だ。

石破首相、意図的に直接交渉を避ける戦略

トランプは石破茂が直接交渉に来ることを期待したが、実際には権限の限られた赤沢亮正が訪米。石破首相は意図的に第一波の会談を回避し、中国と同様、トランプの変わりやすい態度や要求の上積みを見越して最終段階での交渉参加を計画している。郭正亮は、トランプの行動により彼の信用は完全に崩壊し、世界各国の信頼を失ったと結論づけている。

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