台湾のレシートは宝くじ!外国人でも受け取れる、最大賞金は1,000万元!

台湾の統一發票(撮影・洪煜勛)
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台湾を旅行中、コンビニやレストランで買い物をすると、必ずもらえる「レシート」。

実はこれ、ただのレシートではありません。なんと、抽選で最大1,000万元(約4,800万円)が当たる「統一發票(トンイーファーピャオ)」という制度の一部なのです。

統一發票とは?

「統一發票(とういつはっぴょう)」とは、台湾政府が1950年代から導入している全国共通のレシート制度です。すべての正式なレシートには8桁の抽選番号が印字されており、この番号をもとに2か月に1回、台湾財政部が抽選を実施します。番号が一致すれば、最大1,000万元(約4,800万円)の賞金を受け取ることができます。

統一發票の目的は?

このユニークな制度の主な目的は、税収の透明化と脱税の防止にあります。店舗側は売上を正しく申告する義務があり、消費者側は「レシートをもらえば宝くじ感覚で賞金が当たるかもしれない」という参加型のインセンティブが得られます。

つまり、「レシートを捨てずに保管するだけで、お金が当たるかもしれない」という仕組みによって、政府と市民の双方にメリットがある制度となっています。

どんな賞金が当たるの?

抽選は奇数月(1月・3月・5月など)に実施され、賞金額は以下のようになっています:

  • 特別賞:1,000万元(番号完全一致)
  • 特賞:200万元
  • 一等:40万元
  • 二等~六等:1万元〜200元まで段階的に設定

少額当選(200元など)でも、コンビニでそのまま現金で受け取れることがあり、ちょっとした運試しとしても人気です。

統一發票の種類(2025年最新)

現在、台湾で使用されている統一發票は主に以下の4種類に分類されます:

1. 電子發票(電子レシート)

現在台湾で最も普及しているレシート形式が「電子發票」です。コンビニやチェーン店を中心に広く導入されており、環境に配慮したペーパーレス化を目的に政府も推進しています。専用アプリや手機條碼(携帯用バーコード)で管理し、抽選も自動チェックが可能。

本来は「載具(のせぐ)」と呼ばれる個人の携帯番号や会員コードに紐づけて使う発票管理用のバーコードを使い、アプリやクラウド上でレシート情報を管理・保存します。これにより、抽選結果の自動通知や賞金の自動振込も可能になります。観光客や短期滞在の外国人のように、載具を使用しない場合でも、電子發票は紙で印刷されて提供されます。

つまり、アプリ登録や特別な手続きをしなくても、レシート(電子發票)をそのまま受け取り、抽選にも参加できるというわけです。

2. 收銀機發票(POSレシート)

レジから直接印刷される紙レシート。雑貨屋や飲食店などで使われています。

3. 二聯式發票(にれんしき)

紙の伝統的な形式で、小規模な飲食店や市場などで見られます。お客様控えと店控えの2枚構成。

4. 三聯式發票(さんれんしき)

企業用の形式で、会社名・統一番号(法人番号)付き。経費処理に使用されます。

アプリ不要!電子發票でも紙で受け取れる

「電子發票ってアプリが必要なんでしょ?」と思っている方も安心。アプリ登録なしでも賞金は受け取れます。

中獎した場合、コンビニ(例:7-ELEVENのibon、FamilyMartのFamiPort)にある端末を使えば、電子發票の当選情報を印刷できます。その紙をレジに持っていくだけで、現金で賞金を受け取ることが可能です。

この方法は、アプリ連携が面倒な旅行者や短期滞在者にも非常におすすめです。

外国人観光客も賞金を受け取れる!

台湾では、外国人観光客であっても統一發票に当選すれば正式に賞金を受け取ることが可能です。

必要なもの:

  • 当選レシート原本(紙または電子發票の印刷版)
  • パスポート
  • 入国スタンプのある出入国記録
  • 必要に応じて簡単な申請書類

賞金の額によって、受け取れる場所が異なります:

  • 200元などの小額当選:コンビニでも受け取り可能
  • 高額当選(2,000元以上):郵便局や指定銀行にて受け取り

台湾のレシートは、ただの証明書ではありません。夢のある宝くじのチケットでもあり、外国人も参加できる開かれた制度です。 (関連記事: 一中街や九份も敗北!台湾最強の商店街はここだ、観光客絶賛:「地元グルメに、遊び尽くし」 関連記事をもっと読む

次回台湾を訪れる際は、レシートを捨てずにしっかり保管しておきましょう。旅の最後に、思わぬ幸運が待っているかもしれませんよ!

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