トップ ニュース トランプ氏の「大きく美しい法案」 3.3兆ドルの財政赤字でも推進、共和党に分裂の火種
トランプ氏の「大きく美しい法案」 3.3兆ドルの財政赤字でも推進、共和党に分裂の火種 米議会の独立系機関である議会予算局(CBO)は、「大きく美しい法案」が今後10年間で約3.3兆ドル(約528兆円)の債務を新たに生むと警告したにもかかわらず、連邦上院の共和党は週末、トランプ氏の強力な支持を受けて法案の推進に踏み切った。『ロイター』によれば、同氏の圧力は民主党の反発を招いただけでなく、共和党内にも深刻な対立を生んでいる。この法案に反対票を投じた上院議員はトランプ氏から公然と脅迫され、最終的に今期限りでの引退を宣言した。
CBOは6月29日に発表した報告書で、連邦債務が現在の36.2兆ドル(約5220兆円) に加えてさらに3.3兆ドル(約475兆円) 増加すると指摘。これは先に下院を通過したバージョンよりも約8,000億ドル(約115兆円)も多い数字だ。従来、財政規律を重視してきた共和党は、この報告を一斉に否定し、法案による経済成長が財政赤字を補うと主張。トランプ氏も自身のSNSで「前例のない『成長』で10倍のリターンが得られる」と語った。
一方、民主党はこの見解を批判。上院多数派リーダーのチャック・シューマー氏は、「共和党は虚偽の計算で真のコストを隠し、大富豪への減税と社会保障削減を進めている」と非難した。
1票差で可決 トランプ氏の圧力で党内離反も この法案は、税制改革や移民政策、国防費の拡大を含む全940ページの「スーパー法案」とされる。6月28日夜に実施された表決では、賛成51、反対49の僅差で通過し、正式な審議段階に入った。トランプ氏はこの結果を受け、SNSで「偉大な勝利」と自画自賛した。
しかし、ノースカロライナ州選出の共和党上院議員トム・ティリス氏は反対に回り、同氏が党内予備選で他候補を支援するとトランプ氏から脅迫を受けた。その翌日、ティリス氏は次回選挙に出馬しないことを突然表明。トランプ氏はこれに対し「非常に良いニュースだ!」とSNSで述べ、他の議員にも「あまり無茶をするな」と釘を刺した。
『ウォールストリート・ジャーナル』は、トランプ氏の目指す迅速な法案成立が、党内の意見の不一致で困難になっていると分析。社会保障削減や州予算への影響を懸念する穏健派と、さらなる歳出削減を求める財政タカ派の対立が表面化しているという。
共和党内で対立深まる 穏健派と財政タカ派の綱引き 『ウォールストリート・ジャーナル』によれば、共和党内では、社会福祉や州政府の予算に配慮する穏健派と、財政赤字の抑制を優先するタカ派の対立が先鋭化しているという。穏健派は、医療補助の大幅な削減が低所得層に与える影響や、州財政への圧力を懸念しており、アラスカ州選出のリーサ・マーカウスキー氏はその代表格とされる。マーカウスキー氏は、クリーンエネルギーに対する税控除の維持を訴えるとともに、自州の医療補助に関する条項を法案に盛り込むことで、党内指導部からの支持を得たとされる。
一方で、財政タカ派はケンタッキー州のランド・ポール氏を中心に結束を強めている。ポール氏は6月29日の上院討論で、「国債の上限を一気に5兆ドル(約720兆円)引き上げる案は、赤字管理を放棄したに等しい」と厳しく批判。法案が将来的に数兆ドルの新たな債務を生み出すことに怒りを示した。
こうした対立を調整するため、トランプ氏は28日、数人の上院議員とゴルフを行い、さらに夜には自ら電話をかけて説得を試みた。反対票を投じたトム・ティリス氏やポール氏には、予備選での対抗馬支援を示唆するなどの圧力をかけたとされ、ティリス氏は最終的に次回選挙への不出馬を表明した。
キャピトル・ヒルでは、副大統領のジェイ・ディー・ヴァンス氏が重要な調整役を務めた。28日深夜には、フロリダ州のリック・スコット氏やユタ州のマイク・リー氏など財政タカ派議員と非公開で会談を実施。その結果、これらの議員は最終的に法案に賛成票を投じた。ウィスコンシン州のロン・ジョンソン氏も、ヴァンス氏との対話を経て、反対から賛成へと転じた。
党内に矛盾を抱えながらも、支持者の多くはトランプ氏による法案の最終的な推進を信じている。サウスカロライナ州のリンゼー・グラム氏は29日、「減税、国境防衛、軍備強化、支出抑制を望むなら、これがまさに『大きく美しい法案』だ」と強調。「我々は今、歴史を作ろうとしている」と述べた。
現在、上院は「投票マラソン」(vote-a-rama)と呼ばれる段階に入り、議員が無制限に修正案を提出し、逐次表決していくこととなる。この混沌とした立法プロセスのなかで、共和党が党内の意見の違いや外部からの圧力に対応しながら、過半数の支持を確保した最終法案をまとめられるかが、トランプ氏の「大きく美しい法案」の命運を握っている。
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