《ニューヨーク・タイムズ》が今日公表した専門インタビューによると、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は取材に対し、中国が台湾を攻撃した場合、北京当局はロシアに対してNATO諸国に対する第二戦線の開設を要求する可能性があると述べた。
中国の台湾侵攻時「ロシアに欧州牽制要求の恐れ」
ルッテ事務総長は取材で次のように指摘した。「人々はますます認識するようになっている。我々はこの点について天真爛漫であってはならない。もし中国国家主席の習近平氏が台湾を攻撃するなら、彼は必ずまず、この一連の事件における彼の子分、つまりモスクワに住むロシア大統領のプーチン氏に電話をかけるだろう」
続けて同事務総長は、習近平国家主席がプーチン大統領に対し「おい、これからやるぞ。君にはNATO領土を攻撃してもらい、彼らを欧州で手一杯にさせる必要がある」と告げるだろうと述べた。
NATO、潜在的危機防止へ2項目の対策呼びかけ
ルッテ事務総長はさらに「これが事態の最も可能性の高い展開である。これを阻止するため、我々は2つのことを行う必要がある。第一に、NATO全体の実力をロシア人が決してそのような行動を取れないほど強大にすること。第二に、インド太平洋地域との協力である。これはトランプ大統領が極力提唱していることだ」と語った。
編集:柄澤南 (関連記事: 台湾侵攻は中国に壊滅的打撃? ロシアの衰退に乗じた「北方戦略転換」説に注目 | 関連記事をもっと読む )
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