竹連帮のトップ 黄少岑が死去 竹連帮の台頭と黄少岑の戦略に迫る!政財界への浸透の内幕が明らかに

2025-02-04 22:08
竹連帮のトップ・黄少岑の死去が報じられ、後継者人事の動向とともに竹連帮がどのようにして台頭してきたのかにも注目が集まっている。(画像:記者情報ネットワークより)
竹連帮のトップ・黄少岑の死去が報じられ、後継者人事の動向とともに竹連帮がどのようにして台頭してきたのかにも注目が集まっている。(画像:記者情報ネットワークより)
目次

台湾最大の暴力団組織である竹連帮。その竹連帮の総帥「ヤオヤオ」こと黄少岑が4日、台北栄民総医院で死去した。享年75歳。黄少岑の死去により、竹連帮の後継者人事が注目を集めており、また彼が竹連帮の台頭と盛衰にどのような重要な影響を与えたのかにも関心が寄せられている。風傳媒が詳しく解説する。

黄少岑はいかにして台頭したのか?

暴力団組織の竹連帮。その盛衰の背後には黄少岑という重要な推進者がいた。1951年、台中市生まれの彼は「ヤオヤオ」という通称で知られ、地元の暴力団「正気帮」で頭角を現した。その強烈な行動様式が竹連帮創設者の陳啓礼の目に留まった。

陳啓礼の引き立てにより、黄少岑は急速に昇進し1995年に正式に総帥に就任、竹連帮史上初の公然たる指導者となった。しかし、その台頭は平坦な道のりではなかった。1981年「法廷流血事件」に関与し投獄されたが、それでもなお、その影響力は衰えることはなかった。

最終的に、深い人脈と組織の掌握力を活かし、出所後、竹連帮の権力中枢に返り咲くことに成功。組織の現代化経営への道を築いた。

竹連帮はいかにして国際的な大規模組織となったのか?

1957年の設立当初、竹連帮は孫徳培を中心とする中学生による自己防衛グループに過ぎなかった。当時の台北県中和郷(現在の新北市永和区)竹林路で、学生による校内グループとして発足。その後、内外の要因により、徐々に国際的な大規模組織へと発展していった。

初期:1960年代から1970年代

陳啓礼の指導の下、竹連帮は新メンバーを受け入れ勢力を拡大。賭博・クラブ・闇金融などの分野に進出。厳格な内部分業制と忠誠を重んじる組織規律により強い結束力を持つようになった。

1980年代の拡大と挫折

1984年の江南事件で、政府の依頼を受けて反体制派の暗殺に関与したことで注目を集めたが、これを機に台湾政府による全面的な暴力団掃討作戦が展開され、組織は危機に陥る。多くの中核メンバーが逮捕されるか国外逃亡を余儀なくされ、組織内部の権力の空白が深刻化した。

1990年代の復活と拡大

1990年代、暴力団掃討作戦が緩和されると、竹連帮は急速に復活し経済的影響力を再構築。この時期に黄少岑が実権を掌握し、非合法・合法事業の並行発展戦略を打ち出し、組織の更なる拡大を推進した。

〜黄少岑の組織運営手法とは?〜

二本立て戦略:地下組織から合法ビジネスへ

総帥就任後、黄少岑は「二本立て発展」戦略を採用。一方で地下カジノや闇金融などの非合法事業を維持しつつ、他方で合法化を強力に推進し、不動産・飲食・エンターテインメント産業などに進出。

合法的な経済活動を通じて組織の財政基盤を固め、政府の直接介入を減らすことを主張した。 (関連記事: 総統もBL漫画を読む? 頼清德が台北ブックフェアで48冊を大量購入:読書リストを公開 関連記事をもっと読む

内部分裂と再統合

内部の異なる派閥間の権力争いに直面し、黄少岑は「分断統治」の心理戦略を採用。忠実な派閥を使って反対勢力を抑制しつつ、資源と地位の分配によって各勢力を懐柔し、組織の安定を維持した。

最新ニュース
公務員の自殺を引き起こした「森友学園問題」の真相に光が差す 石破政権が文書公開へ
台湾鉄道の運賃値上げ!特急列車には優位性がある?専門家が1つの高速鉄道代替不可能な重要ポイントを指摘
呂紹煒コラム:米中関税戦争の勝敗、3つの1兆ドルから読み解く
異例の外貨獲得手段!エルサルバドル大統領、トランプに「受刑者収容の支援」提案
性的暴行容疑の元国会議員に執行猶予判決、12歳少女への犯罪に国民怒り止まず
2025台北ランタンフェス完全ガイド! おすすめ観賞ルート&グルメマップ大公開
総統もBL漫画を読む? 頼清德が台北ブックフェアで48冊を大量購入:読書リストを公開
台湾TSMCが消防士をヘッドハント! 年収2倍を目指し転職:「プレッシャーもあるがやりがい大」
大S・徐熙媛さん、インフルエンザで急逝! 医師が重症化リスクを警告:人工呼吸器やECMOが必要な程
台湾全土の罷免団体が署名提出 曹興誠氏:与野党を超えた活動は台湾市民の意志の表れ
コラム:潜水艦のトイレ使用は訓練が必要  「トイレ問題で沈没した潜水艦」は実在した
台湾最強の夜市が決定!花蓮の夜市が激戦制す 4時間待ちの伝説のレモンジュースとは?
日本でのラテアート選手権で優勝 李維軒、情熱を燃やし挫折を乗り越える
「たとえグラウンドを離れても、僕は野球人!」 周思齊の Game On 再出発
【2025年 平渓ランタン祭り】2/8・12の2回開催
春聯でみる人気度 総統よりも野球関連「台湾尚勇」が人気⁉︎ 柯文哲は「運気上昇」で復活か
タピオカより魅力的!ドイツ人建築家が選ぶ「台北の魅力」〜本場ソウルをも超えた至高のコーヒー文化~
メイクアップで国際的に活躍する韓昕融 夢のきっかけは漫画から
DeepSeekに注目 なぜ米国株式市場に衝撃を与えた?技術はOpenAIと肩を並べるのか?
トランプ氏 再び台湾に言及!半導体生産の98%が「外国に奪われ」と不満、半導体・鉄鋼・銅に関税賦課を示唆
エベレスト登頂 混雑防止と環境保護のため、ネパールが登山許可証を四千ドル増へ
タイ詐欺施設脱出者が告発 台湾人16人が未だ監禁「成績が低いと電気拷問・臓器摘出も…」
舞台裏》台湾軍が超天才を管理下に! 電子戦を最優先、国家安全機関も追跡
東大の留学生数 10年で3倍増、中国人が殺到する理由とは?
台大卒、外資系マネージャーの経歴を捨てカメラマンの道へ 黄銘進が日本で「写真で物語を語る」
5万元ムダに! 海外旅行で持込禁止品に注意、税関で没収・廃棄の対象に
独立琉球国は解放軍の観光地となるか? 英メディア:台湾有事に備え北京が沖縄で「静かなる侵攻」
台南で1晩に9回地震、全て「崙後断層」に関連 大地震の可能性高まると専門家が警鐘
台湾で農園ボランティアを経験 東京「美麗コーヒー」から台湾コーヒー豆と料理を発信!
雇用安定基金で不適切支出、72億元判明 黄国昌議員が告発「許明春氏のカラオケだけでなく…」
深センで日本人児童殺害事件 死刑判決を言い渡し
「TSMCの進出効果なく」倒産の波! 80社以上が破綻、約半数が老舗企業
豪華なヘビと祝賀を迎える 旧正月の蛇年にブルガリが「セルペンティ」限定品を発売
論評:メディアの自己規制は民主主義の破綻か?
「台湾喪失」でも米国民は平穏な生活を維持か 米高官が本音を語る:「利益はあるが生死に関わらず」
台北ランタンフェスティバル2025開幕! 金運アップの「蛇年」限定ランタンも
初のプロシーズンに向けて 張峻瑋「焦らず、コントロールと下半身強化を」
呉典蓉コラム:大規模リコール運動で賴清德政権は早くも「ガベージタイム」入りへ
元マリナーズの英雄二人が共演 グリフィーJr.『日本酒持ってきて、ルーキー』とイチロー祝福
独占》賴清徳政権は保護費を支払うしかないのか? 呉釗燮が特別ルートで訪米、トランプ新安全保障チームと水面下で接触!
「両岸関係に過度な期待はすべきではない」元外務大臣官房長 垂秀夫氏、台湾との親交・駐台経験を語る
トランプ大統領就任後初の行動 「本日より米国には男性と女性しか存在しない...」:多様な性を終止宣言
論評:志願兵が逃げ出す今、「台湾は勇敢」はどこにあるか?
【地震速報】嘉義で震度6弱の地震発生 50年間で最大規模 台南で家屋倒壊も
トランプ経済学》トランプコイン、取引至上主義から経済的賭けまで 暗号通貨で世界金融ルールを更新
トランプ氏の一声でTikTok復活!?サービス停止から14時間後、米国でのサービス再開を発表
論考:民進党の側翼とエコーチェンバーの発生源
TSMC受注危機へ? 日本の国家チームRapidus、専門家が指摘する脅威とは:先端チップ顧客は様子見の姿勢
Bリーグ》初のオールスターゲーム出場 游艾喆のアシストでガディアガがダンク・曾祥鈞もスラムダンクを披露
空港の保安検査で要注意!5つのNG行動 「あくびが多すぎ」でも引っかかる可能性