《内幕》大規模罷免運動が絶好調も内紛勃発!民進党の役割巡り分裂、各派リーダーは相互無視の状態に

大規模罷免の時代が開始。聯電創業者の曹興誠氏(左から2番目)は3日、罷免団体と共に署名書を提出したが、内部情報によると罷免団体内部で意見が分かれ。(資料写真、顔麟宇撮影)
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大規模罷免の時代が到来。各県市の国民党議員罷免団体が一斉に動き出し、旧正月休暇中も積極的に署名収集・名簿作成に奔走。19の罷免団体が2月3日に第一段階の罷免提案書を提出し、さらに約10の選挙区が翌週に提出予定で、約30の罷免団体が新法施行前に提出見込みだ。また内部情報によると、大規模罷免投票の時期について、罷免団体は2025年8月頃と予測。市民団体による大規模罷免は急速に進むが、内部情報によると、内部対立が生じ最終的に各自が独自の道を歩むことになったという。

今回の大規模罷免は当初、聯電創業者の曹興誠氏が後押しする「反共護台志工聯盟」が主導していたが、3日の署名書提出直前に団体が突然分裂した。かつて高雄で罷免成功となり韓国瑜前高雄市長を打倒に至った「罷韓四君子」の一人・陳冠榮医師は、2日に突然投稿をし「我々は2025年1月31日に全員で反共護台志工聯盟事務所を離れると選択した。今後、我々は民主補破網に戻り引き続き自身の能力で罷免チームを支援する。我々は、市民団体を市民団体に、罷免事務を人民主体に戻すことで、初めて市民行動の価値を真に発揮できると信じている。今後も聯盟・罷免チーム・ボランティアの仲間たちと手を携え、共に努力していくことを期待する!」という言葉を残し、対立の伏線を残した。

20200606-罷免韓國瑜,罷韓四君子,陳冠榮。(顏麟宇攝)
罷韓四君子の一人である陳冠榮氏(右から2番目)が罷免申請書提出の前夜に「反共護台志工聯盟」脱退を表明。罷免団体の分裂が表面化に。(資料写真、顔麟宇撮影)

曹興誠氏が全台湾の罷免団体を結びつけ 民進党は影の顧問として関与

市民団体が各自の道を歩むことになった経緯は、最初から振り返る必要がある。内部情報によると最も早い段階で、曹興誠氏が2024年下半期に議会の状況が混沌と判断し、青白連合(国民党と民衆党)が不信任案を提出しない状況下では、罷免が唯一の台湾を救う望みと考えた。積極的に台湾派社団やオピニオンリーダー、罷免経験者と非公式に連携を図り、陳冠榮氏らも台湾派リーダーの仲介で曹興誠氏と知り合った。最初は陳冠榮氏、その後、当初の罷韓の中核チームも「反共護台志工聯盟」に加盟。関係者によると、双方の運営過程で喧嘩まではいかなかったものの、意見が分かれ、最終的に高雄罷韓チームをベースとするメンバーが離脱、「民主補破網」という新しい組織を立ち上げ独自の道へと至った。 (関連記事: 呉典容コラム:自党の仲間まで排除する狂った民進党 関連記事をもっと読む

内部情報によると、現在各県市で独自の罷免団体が活動しているが、その中に「技術支援チーム」や「影の顧問団」の存在が見られる。民進党南部の高官は、民進党が今回の罷免行動で当然役割を担い、多くの政界の重要人物が多かれ少なかれ参加・協力していると述べ、当時の罷韓行動でも高雄地元を基盤とする民進党チームが多くの資源や心力を提供したのと同じだと語った。