台湾の老舗コンビニ第1号店が36年の歴史に幕!不動産業者が明かす閉店の裏側

台北市大同区迪化商圈にある台湾初のHi-Lifeは、30年以上営業してきたが、3月24日に正式に閉店し、多くの地域住民が惜しむ声を上げている。この歴史的な店舗は光泉汪家がHi-Lifeを設立した原点でしたが、光泉の撤資に伴い、このコンビニエンスストアブランドが次の段階に入ることを象徴している。(イメージ画像/freepikより)
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台湾の有名なコンビニチェーン「萊爾富(Hi-Life) 」の第1号店である台北市大同区の迪化街エリアにある店舗が、3月24日をもって正式に営業を終了しました。30年以上にわたり営業を続けてきたこの店舗の閉店に、地元住民からは惜しむ声が多く上がっています。この歴史ある店舗は、光泉企業グループの汪(ワン)一族がHi-Lifeを立ち上げた原点でもありました。光泉による資本撤退とともに、同ブランドが新たな段階へ進んでいることを象徴しているといえるでしょう。

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台北市迪化街に位置する第1号店「萊爾富(Hi-Life) 北市迪化店」は、36年間にわたり地域に根ざした営業を続けてきましたが、最近、店舗外のガラスに「萊爾富 北市迪化店は3月24日08:00をもって営業を終了いたします。長年にわたるご支援に心より感謝申し上げます。ご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます」との告知が掲示されました。この知らせを受け、多くのネットユーザーから「子供の頃の思い出が消えてしまった」といった感慨深いコメントが寄せられました。

『東森新聞』の報道によると、不動産関係者の話として、Hi-Lifeの創業者・汪水泉氏はかつて迪化街であずきスープを販売しており、家族事業が第3世代に入ったことで本格的に小売業へと進出したとされています。2年前に光泉が全資本を引き上げたことが、今回の迪化店の閉店につながった可能性があるとのことです。

同店舗のオーナーは光泉グループの汪一族であり、戸籍謄本によれば所有者はすべて汪姓の家族メンバーです。2023年には、光泉がHi-Lifeの経営権を正式に聯邦グループに譲渡しており、今回の閉店は賃貸契約の満了や家族資産の再編によるものではないかとみられています。ただし、市場に流れるさまざまな憶測に対して、Hi-Lifeおよび光泉はともにコメントを控えており、公の場では何の発表も行っていません。

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