東京・新宿に位置するホテルグレイスリー新宿が、開業10周年を記念して新たなコンセプトルーム「ゴジラVSキングギドラルーム」の販売を2025年7月1日より開始した。1991年公開の映画『ゴジラVSキングギドラ』をテーマに、まるで監督になったかのように怪獣バトルを体感できる臨場感あふれる特撮空間となっている。

このルームは、ホテル最上階の30階に位置し、1日1組限定の特別仕様。室内には、約1/50スケールのゴジラとキングギドラが対峙するジオラマが設置されており、特撮現場を再現した美術セットや照明演出、さらには椅子やテーブルとして使用できる可動式のビルも用意されている。宿泊者は自らの手でシーンを“演出”し、監督視点で怪獣決戦を楽しむことができる。
さらに、洗面台やバスルームにも怪獣の“痕跡”があしらわれており、部屋全体で怪獣映画の世界観に浸ることが可能。空間設計は東宝映像美術が手がけており、細部にまでこだわった再現度の高さはファンにとって垂涎ものといえる。

ホテルグレイスリー新宿では、2015年の開業以来、建物から顔を出す実物大「ゴジラヘッド」や、過去に好評を博した「ゴジラルーム」「ゴジラビュールーム」などを展開。国内外のゴジラファンから高い人気を集めてきた。今回の新ルームは、平成ゴジラシリーズでも特に人気の高い『VSキングギドラ』を題材としており、シリーズファンのみならず、訪日外国人観光客への訴求も狙っている。
宿泊料金は、1室2名利用で98,400円(税・サービス料込み)から。予約はホテルの公式サイト限定で、電話での申し込みは受け付けていない。高層階から望む新宿の街並みに加え、“怪獣映画の舞台=新宿”という設定が、さらなる没入体験を演出している。
ホテル側は、「今後も“ゴジラの聖地”として、さまざまな特撮コンテンツとのコラボレーションを展開し、“泊まれるエンターテインメント”としての進化を続けていく」としている。
編集:梅木奈実
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