BBC調査が暴いた「ドバイ乱交パーティー」の闇 元ロンドンバス運転手が性取引を操り、ウガンダ女性が富豪の玩具に…不可解な墜落死も

2025-09-16 15:51
2021年10月2日、ドバイ国際博覧会(2020年ドバイ万博)の会場アル・ワスル広場で、自撮りをする来場者。(AP通信)
2021年10月2日、ドバイ国際博覧会(2020年ドバイ万博)の会場アル・ワスル広場で、自撮りをする来場者。(AP通信)
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ドバイの高層ビル群や富裕層が暮らす高級コミュニティの背後で、若い女性を搾取する暗黒の性取引ネットワークが動いている。英BBCの調査番組《BBC Eye Investigations》はこのほど、その実態を明らかにした。中心人物とされたのは、かつてロンドンでバスを運転していたと自称する男、チャールズ・ムウェシグワ(Charles Mwesigwa)。彼は「解放的な女性によるパーティー」をうたい文句に、顧客の要求次第で「何でも可能」とし、1,000ドルから始まる料金で極端かつ非人道的な欲望を満たすと豪語していた。被害者の多くはウガンダからの若い女性で、富を夢見て渡航したものの、実際には富豪たちの「遊び道具」とされていた。

。BBCは、こうした乱痴気パーティーに関連する女性2人が不審な転落死を遂げた事件も追跡。警察は自殺と結論づけたが、家族や友人は「真相は単純ではない」と口を揃えている。

1000ドルから始まる「地獄の楽園」

富豪による極端な性パーティーの噂は以前から絶えず、SNSでは「#Dubaiportapotty」というハッシュタグが拡散し、再生回数は4億5千万回を超えている。そこでは、影響力のあるインフルエンサーが富豪の異常な要求に応えることで贅沢な生活を得ているという話が飛び交ってきた。だが、BBCの調査は現実がその噂以上に冷酷であることを突き止めた。

記者はパーティープランナーを装い、コードネーム「アビー」としてムウェシグワに接触。彼は落ち着き払った態度で「25人ほどの女性を抱えている。彼女たちは思想が解放的で……何でもする」と語った。料金は1人あたり1晩1,000ドル(約14万円)から。要求が過激になるほど値段は跳ね上がるという。

記者が「#Dubaiportapotty」と呼ばれる過激なサービスの有無を尋ねると、彼はためらうことなく答えた。「言っただろう。彼女たちは解放的なんだ。最もクレイジーな相手を用意できる。」さらに、自らの英国の運転免許証を見せ、「ロンドンでバス運転手をしていた」と説明。今の仕事については「たとえ100万ポンドの宝くじが当たっても辞めない。これは私の一部だ」と語った。

ウガンダ女性を陥れる債務の罠

BBCの調査によれば、ムウェシグワが「思想が解放的」と称する女性の多くは、ウガンダ出身の弱い立場にある若者たちだった。彼女たちは「ドバイのスーパーやホテルで働ける」との口約束を信じて渡航したが、待っていたのは周到に仕組まれた性労働の罠だった。

仮名「ミア(Mia)」と名乗る被害女性は、到着早々ムウェシグワから「航空券やビザ、宿泊費や食費で2,000ポンド(約38万円)の借金がある」と告げられた。わずか2週間後には債務が倍に膨れ上がり、彼女は「必死に客を取らなければならなかった」と語る。別の被害者、モニク・カルンジ(Monic Karungi)は、数週間で2万7,000ドル(約400万円近く)の借金を背負わされたとされる。

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