台湾と日本、二つの文化的背景を持つAkari(中谷茜理)さんは、大学卒業後にベトナムで新たな挑戦を始め、8年間の生活を通じてベトナムに魅了された。2024年7月には台湾での新生活をスタートし、台湾側の家族の母語である中国語の学習を始めた。『風傳媒』は最近、全編日本語でのビデオインタビューを実施。当時仕事の都合でベトナムにいたAkariさんは、自身の経験を通じて、文化交流や挑戦により「幸せを発見し、今を感謝できるようになる」こと、そして「正解は一つではない」という考え方を若者たちに伝えたいと語った。
![Akari(中谷茜理)。(Akari提供)](https://new-storm-public-resource.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/gallery/2011000/20250126-121650_U22960_M1027569_299c.jpg)
日本文化の影響が強いが、台湾の多様な文化にも育まれて
日本人の父と台湾人の母を持ち、大阪府八尾市で生まれたAkariさん。インタビューの冒頭で、日本で生まれ育ったため、考え方は日本的な部分が強いと語る一方で、幼少期から台湾文化の影響も受けており、それが成長に重要な役割を果たしたと振り返る。日本と台湾、二つの文化の価値観に幼い頃から触れることで、多様な視点を理解し評価できるようになったという。この成長体験は視野を広げただけでなく、多文化共生の重要性を認識するきっかけとなった。
「以前は慣れなかった行動も、今では可愛らしく温かく感じられます」とAkariさん。また、感謝と知足を学んだとも語る。幼少期は両親の手厚い保護のもとで育ったが、昔は足りないものばかりに目を向け、持っている幸せに不満を持っていたという。家族や親戚から離れてベトナムでの生活を選んだとき、自分の選択と責任について考え始め、幸せとは持っているものの量ではなく、感謝する心にあると気づいたという。
台湾で中国語を学び、台湾人の考え方を深く理解したい
台湾での生活は、当初は1年の予定だったが仕事の都合で到着が遅れ、7カ月の滞在となる予定だそう。この限られた時間では文化の表面しか触れられないと認めつつも、できるだけ多くの台湾の生活と文化を体験したいと意欲を見せる。現在運営しているYouTubeチャンネルは、台湾との長期的なつながりを築く一環だという。
残り3カ月で台湾各地を旅行し、台湾の魅力をさらに発掘して動画で記録・共有する予定だとAkariさんは語る。YouTubeは生活記録の場であるだけでなく、台湾を探索し、深いつながりを築くための架け橋になると強調。インタビュー時点の2024年12月、台湾での4カ月目の記録動画を制作中で、台湾の各地域での体験をより多く盛り込む予定だという。
![Akari(中谷茜理)。(Akari提供)](https://new-storm-public-resource.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/gallery/2011001/20250126-121650_U22960_M1027570_b9cd.jpg)
「正解は一つではない」と若者に伝えたい 自身も台湾をもっと知りたい
インタビューの最後に、台湾についての学びと理解を始めたばかりだとし、台湾の視聴者からより多くの経験を共有してもらいこの地をより深く知りたいと語るAkariさん。YouTubeチャンネルでの活動への支援も呼びかけた。現在、台湾在住後に始めた台湾コンテンツに特化したチャンネルと、ベトナム人向けのパーソナルチャンネルの2つを運営。これらのプラットフォームを通じて、より多くの視聴者と自身の視点やストーリーを共有し、台湾の視聴者との距離を縮めていきたいと話した。
編集:佐野華美 (関連記事: 「日本人が忘れてしまったもの」 都市デザイン専門家の三文字昌也氏が語る台湾の魅力 | 関連記事をもっと読む )
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