中国人民解放軍が台湾海峡で2日連続の大規模軍事演習を行ったことを受け、国民党主席・朱立倫氏は本日(2日)、中央常務委員会にて、「このような行為は両岸関係に何ら好影響をもたらさず、国民感情を深く傷つけるものであり、国民党は断固として反対する」と強く非難した。
一方で朱氏は、国民党は「和中・親米」を主張するが、米国に依存しないという立場を主張していると強調。対照的に民進党は「全面的な親米」に偏っており、「親米・対中対決」では台湾を守ることはできず、むしろ台湾を害する結果になると述べた。台湾を守る唯一の道は「親米・和中」による両岸の平和実現であると主張した。
朱氏は、「台湾は米国に全面的に依存すべきではなく、自立自強の道を歩むべきだ」と語り、「強固で安定した国防」を保つと同時に、「双D戦略」が必要であり、「対話・交流・意思疎通・協調」を通じて両岸リスクを下げる必要があると述べた。しかしながら、「頼清徳総統は個人的な政治的目的のため、また民進党はイデオロギーに囚われるあまり、両岸の対立を拡大させている」と指摘。国民党が一貫して「戦争回避」を訴えているのに対し、「頼清徳氏はむしろ戦争を呼び込んでいる」とし、「戦争を避けてこそリスクを下げ、平和を促進できる。戦争を招けば台湾は破滅する」と警鐘を鳴らし、「民進党はまさに戦争を招き台湾を滅ぼす路線を進んでいる」と批判した。
朱氏はさらに、「国民党の両岸政策は『和中』『和陸』であり、平和を最も重要な目標に据えている。対米政策は『親米』ではあるが『依存』ではない。すなわち『親米だが依米せず』という立場だ」と説明。一方、「民進党は完全に米国依存の『依美』を志向している」とし、「国民党は和中を唱えるが、民進党は明確に対中対決路線である。だが、『依美抗中』では台湾を守れず、かえって害することになる。唯一の道は『親美和中』による両岸の平和と台湾防衛だ」と強調した。また、「頼清徳氏と民進党に対し、個人の権力欲やイデオロギーを捨て、対話と交流を通じて両岸の平和と安定を実現すべきだ」と呼びかけた。
さらに朱氏は、「民主主義は譲れない原則であり、前提条件があってはならない。ましてや、台湾独立の旗のもとでしか民主主義と自由が存在できないわけではない」と述べ、「民進党は今、国民の言論の自由や思想の自由、さらには両岸交流の自由までも制限しようとしており、一党支配・一党独裁を目指しているように見える」と批判した。現在、民進党は五つの権力機関のうち四つを掌握しており、メディアも民進党に支配され、ネット世論も民進党の天下となっていると指摘。唯一の抑制機能を持つ立法院に対しても、「大規模なリコール運動」を通じて一党支配を目指していると非難した。「台湾に異論や野党の声が許されない状況になれば、台湾の民主主義はどうなるのか」と訴えかけた。
編集:梅木奈実 (関連記事: 舞台裏》米国を怒らせ、頼氏の「17条」に怯えた?国民党が訪中禁止令、朱立倫の「ダブルD戦略」が「ダブルデッド」に | 関連記事をもっと読む )
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