最近スパイ事件が相次いで発覚する中、国民党立法委員の黄仁は本日(23日)立法院での質疑において、特勤要員は正副元首の側近として、最も正確に正副元首の行動パターンと習性を把握できる立場にあり、中国共産党が積極的に取り込もうとする対象であると指摘し、国家安全局は「斬首作戦」に対しどのような対策を講じているのかと質問した。国家安全局副局長の黄明昭は、内通者を通じて斬首作戦を実行する状況を想定しており、特勤要員に対して半年ごとに安全審査を実施していると回答した。
黄仁は、特勤センターは中国共産党による武力侵攻時の「斬首作戦」に対してどのような対策を講じているのか、正副元首の誘拐や暗殺による指揮系統の麻痺化、組織運営の崩壊などについて、国家安全局長はどのように把握しているのかと質問した。黄明昭は、収集した情報によると、内通者を通じて斬首作戦を実行する方法が想定されていると回答した。
この回答を受けて黄仁は「あまりにも曖昧である」と指摘し、斬首作戦の手段として、要員による誘拐暗殺、特殊部隊による急襲、精密兵器による遠距離攻撃、無人機による精密攻撃が考えられると述べた。また、黄仁は特勤要員の安全審査基準について質問し、黄明昭は一般的な審査に加えて、ポリグラフ検査も実施しており、工作員との接触の有無などが判明すると回答した。
黄明昭は、正副元首の側近である特勤要員については、半年ごとに忠誠度審査を実施し、密接な安全審査により異常の有無を確認していると述べた。異常が発見された場合は直ちに職務から外し、追跡調査を行うとした。 (関連記事: 吳典蓉コラム:対米交渉 賴清德は蔡英文に及ばないのか? | 関連記事をもっと読む )