イスラエル議会代表団と日本台湾交流協会会長が同日訪台 頼清徳総統・蕭美琴副総統が会見

総統の頼清徳氏(左)は本日(16日)、「イスラエル国会の親台湾派議員グループの代表ボアズ・ビスムト氏率いる訪問団」と会見した。(写真/総統府提供)
総統の頼清徳氏(左)は本日(16日)、「イスラエル国会の親台湾派議員グループの代表ボアズ・ビスムト氏率いる訪問団」と会見した。(写真/総統府提供)

台湾総統の頼清徳氏は本日(16日)、イスラエル国会の親台湾派議員グループの代表ボアズ・ビスムト氏(Boaz Bismuth)が率いる訪問団と会見し、台湾訪問を歓迎するとともに、台湾とイスラエルの双方がより多くの交流と協力を重ね、共により繁栄した未来へ歩むことを期待すると述べた。

ビスムト氏は挨拶の冒頭、イスラエル国民を代表して台湾に深い感謝の意を表し、親台湾派議員グループの代表として、民主的台湾の国際参加を支持する共同宣言を手交した。この宣言にはイスラエル国会議員72人が署名しており、過半数を占めることで台湾への力強い支持を示した。

ビスムト氏は、心情は極めて重いと語った。依然として48人のイスラエル人質がガザに拘束されており、テロ攻撃発生からすでに708日が経過した。人質とその家族は苦痛と不確実性の中に置かれているとし、訪問団は国民の安否を案じつつ、台湾人民が示した真摯な友情に感謝の念を抱いて来訪したと強調した。

さらにビスムト氏は、2023年10月7日の事件が多くのイスラエル国民の生活を破壊したが、台湾の支援により復興が始まったと指摘した。台湾の協力で設立された「台湾レジリエンスセンター」は固い友情の象徴となり、すでに千人を超える生存者が支援を受けていると述べ、台湾とイスラエルは利害を共有するだけでなく、自由、民主、人間の尊厳といった価値をも共有していると強調した。

ビスムト氏はまた、不確実な国際情勢の中で、台湾とイスラエルの関係は勇敢で善良な人々が肩を並べて立つことを証明していると述べ、今後も科学技術、イノベーション、人道支援、教育などの分野で協力を深め、公平と正義、自由を共に守っていくと語った。最後に同氏は改めてイスラエル国民を代表し、台湾とイスラエルが真の同盟国として肩を並べてきたことに謝意を示し、両国関係が一層深化することを願った。

今回の訪問団には、イスラエル国会議員のミハル・シル・セグマン氏(Michal Shir Segman)、デビー・ビトン氏(Debbie Biton)、シャローム・ダニノ氏(Shalom Danino)、エリ・ダラル氏(Eli Dallal)、ヤエル・ロン・ベン・モシェ氏(Yael Ron Ben Moshe)らが参加し、外交部次長の呉志中氏および駐台北イスラエル経済文化弁事処代表のマヤ・ヤロン氏(Maya Yaron)が同行した。総統府の潘孟安秘書長も同席した。

台湾はイスラエルとの関係が緊密であるのみならず、日本とも深い結び付きがある。副総統の蕭美琴氏は本日(16日)午前、「日本台湾交流協会」会長の隅修三氏一行を会見し、同協会が長年にわたり日台交流と民間感情をつなぐ重要な架け橋として役割を果たしてきたことに謝意を表した。蕭氏は、国際情勢が不安定化する中、隅会長の下で日台両国が引き続きパートナー関係を深化させ、インド太平洋地域の平和・安定・繁栄に寄与することを期待すると述べた。

蕭氏は挨拶の中で、まず歓迎の意を示した上で、隅氏が「日本台湾交流協会」会長に就任したばかりであり、日本の産業界において大きな影響力を持つ人物であると紹介した。さらに、日台は経済、貿易、科学技術、教育、文化、防災など幅広い分野で長年にわたり深い交流と協力を積み重ねてきたと述べ、協会がその重要な橋渡し役を担い続けてきたことに改めて感謝の意を示した。

訪問団は隅修三会長を団長とし、「日本台湾交流協会」台北事務所代表の片山和之氏、外交部次長の呉志中氏、「台湾日本関係協会」副秘書長の林郁慧氏らが同行し、副総統を表敬訪問した。

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