トップ ニュース 張鈞凱コラム:台湾で父の日前日に親子衝突 政治対立で娘が72歳父殴打
張鈞凱コラム:台湾で父の日前日に親子衝突 政治対立で娘が72歳父殴打 著名な歴史学者、許倬雲氏が8月4日朝、米ピッツバーグで95歳で死去した。(写真/唐奨基金会提供)
台湾で父の日(8月8日)を迎える前日、メディアは「大規模リコール」を支持する娘が、政治的立場の違いから72歳の父親を殴ったと報じた。映像の中で父親は「恨み」という言葉を口にし、現政権への感情を吐露した。このニュースは広く共有され、「台湾はなぜこうなってしまったのか」という嘆きがあふれた。実際、メディア関係者として台湾のニュースを目にするには覚悟が必要であり、現職のトランプ米大統領による台湾への関税措置も議論を呼び、社会全体の分裂と対立は避けられない状況になっている。
政治混乱の根底にある歴史とアイデンティティ再構築 95歳の歴史学者、許倬雲氏が8月4日に米ピッツバーグで亡くなったが、台湾の政治的喧騒の中では一過性の報道にとどまった。生前、許氏は作家・許知遠氏との対談で「九州同(中国全土)を見ずに死ぬのは残念だ」と語っていた。この発言は台湾のネット上で論議を呼び、なぜ米国籍を持つ人物が台湾と中国本土の統一を望むのかと疑問視され、「偽善」と批判する声もあった。許氏が生涯求めたのは、両岸の人々が中心主義から脱却することだったが、それは果たせぬまま旅立った。
筆者は台湾大学で「中国史一」を履修した際、必読書として戦時中の中国を内側から捉えた錢穆氏の『国史大綱』と、中国文化の変遷を外部から再解釈した『万古江河』が指定されていたことを思い出す。この二冊は、中国の歴史を新旧両面から理解するうえで意義深い存在だった。
しかし今の台湾では、「中国」という言葉は政治家の手で弄ばれ、「温情」と「敬意」が失われている。許氏の弟子である徐泓氏は生前の逸話を紹介した。許氏は李登輝氏から面会を求められたが、その直前に台湾を離れ米国に戻ったという。「李登輝を見たくない」と述べたこの行動は、かつて学者たちが蔣経国氏に会うためにバイクで台北まで急いだ時代とは対照的だった。
2024年7月1日、唐奨基金会の陳振川事務局長(左)が米ピッツバーグを訪れ、唐奨の勲章と証書を許倬雲氏(右)に授与。中央は妻の孫曼麗氏。(写真/唐奨基金会提供)
こうした一見小さな出来事は、台湾の「民主化」以降の政治混乱の根源が、歴史とアイデンティティの再構築にあることを示している。許氏は太平洋を越えて、米国覇権の衰退や、中国人と中国文化の本質的追求を訴え続けた。彼の言葉を借りれば、「安身立命」を求める姿勢は、大政治や国際社会の舞台における個人の行動にまで浸透している。それは、今日の主流である「反共護台」「抗中保台」というスローガンよりも、はるかに広い視野を持つものだった。
(関連記事:
夏一新の視点:台湾若者の市民運動が過激化 街頭の極化で民主広場は闘争の場に
|
関連記事をもっと読む
)
戦争への嫌悪は両岸で共有された感情 2024年、許倬雲氏が唐奨漢学賞を受賞した際、注目を集めたのは賞金5000万円を全額寄付したという事実だった。シリーズ報道を追う中で、彼は自ら受賞ビデオを制作し、唐奨基金会も特集映像「縱橫古今 立言警世の史学泰斗」を制作。そこには歴史、人生、そして世界情勢の変化に通底するテーマが貫かれ、中米や両岸関係への警鐘が込められていた。彼の歴史語り動画「弦外の音」に興味がある人は、一度視聴してみる価値がある。
唐奨基金会の招きで台大歴史学会議室で行われた試写会に参加した際、許氏が自らの体験を通じて語った戦争の残酷さは、胸を打つと同時に痛ましかった。多くの人にとって「抗戦」はもはや外国の歴史であり、関心や実感は薄れている。しかし1931年に高雄・岡山で生まれ、台大物理学科で初の女性主任となった林清涼氏の回想録『不廢江河萬古流』を読めば、植民地時代を生きた人々が戦争に抱いた強い嫌悪と、時代を超えてつながる祖国への思いが感じられる。
特集映像の脚本を担当した龔邦華氏によれば、許氏は「戦争」という言葉を口にするたび、声を詰まらせ言葉を失う瞬間があったという。アメリカでの生活体験を交えて、許氏は「我々は西洋の議論に追随するばかりで、自らの歴史や精神文明について十分に考えてこなかった」と指摘。龔氏が最近『風傳媒』に寄稿した記事でも、許氏が晩年に最も重視した価値観が浮き彫りになっている。
台湾が安寧を得られない背景 欠けた「天地の正気」 パンデミック下で、許氏は『往裡走,安頓自己』という示唆に富む著作を執筆した。「裡」とはどこを指すのか——その意味を繰り返し問いかける本でもある。
この書は2025年、香港で繁体字版が再版され、文天祥の『正気歌』の一節を引用している。 「天地に正気あり、雑然として流形を賦う。下れば河岳に、上れば日星に。人に於ては浩然、沛乎として蒼冥を塞す。」 許氏は「理想と信念に忠実であること」の重要性を説き、「理想を掴むためには、自ら手を伸ばさねばならない」と語った。
彼の著作から、「往裡走」とは何か、その答えを見つけるヒントが得られるだろう。台湾が安定を欠く背景には、「安頓自己」、つまり自分を落ち着ける術を持てないこと、そして「天地の正気」を失っていることがあるのではないか——そんな問いを投げかけている。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒
最新ニュース
米・イスラエルの対イラン攻撃は「長年の核開発阻止政策の延長」 高橋和夫氏が分析 イスラエル・米国によるイラン攻撃から1カ月半が経過する中、放送大学名誉教授で中東情勢に詳しい高橋和夫氏は7日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見を行い、6月に実施された米国とイスラエルによるイラン核関連施設への大規模攻撃について分析した。高橋氏は、この攻撃はイスラエルが長年進めてきた周辺国の核開発阻止政策の延長線上にあると指摘。過去のイラクやシリアの原......
参政党はなぜ支持を広げたのか 成蹊大・伊藤教授が分析する「右派ポピュリズムの構造」 2025年8月7日、東京都千代田区の日本記者クラブで、メディア論・社会学を専門とする成蹊大学教授の伊藤昌亮氏が「参院選後の社会:右派ポピュリズムの新たな展開」と題して講演した。7月の参院選で躍進した参政党のマニフェストを分析し、1990年代以降のネット右翼や欧米の右派ポピュリズムとの共通点や相違点を踏まえ、支持拡大の背景を詳述した。司会は日本記者クラブ企画委......
「蕭美琴神話」崩壊? 米専門家が賴政権のトランプ巡る誤判断を痛烈批判 米国務省の元上級顧問クリスチャン・ウィットン氏がこのほど「台湾はいかにしてトランプを失ったか」と題する論考を発表し、台湾政界に衝撃を与えた。賴清徳政権の一連の外交失策を痛烈に批判し、トランプ氏当選時に即座に祝電を送らなかったこと、脱原発方針やニューヨーク経由の強行訪問、さらに対米政策が「グローバリズム左派」に過度に傾いたことなどが、台湾とトランプ陣営との距離......
米中「新冷戦」は既成事実か 東大名誉教授がトランプ第2期の影響を分析 アメリカのトランプ大統領は第2期に入り、政策路線を大きく転換した。「相互関税」などの強硬な貿易措置を打ち出すだけでなく、国際戦略や外交姿勢でも「アメリカ・ファースト」を鮮明にし、冷戦終結後に歴代政権が築いてきた慣例を覆した。こうした変化は台湾、日本、韓国などアジア太平洋諸国にも影響を及ぼしている。政権交代の中、米中対立が一時的な緊張にとどまるのか、それとも長......
舞台裏》台湾インディーズ音楽界と民進党の深い縁 国民党と交わらない理由とは 台湾のラップ歌手・大支(デイジス)の新曲『辣的』が波紋を広げている。歌詞が五月天(メイデイ)が所属するレコード会社「相信音樂」や特定アーティストを暗示しているとの憶測が浮上し、さらに野党・国民党と民衆党による罷免運動の時期と重なったことで、政治的意図の有無が取り沙汰された。国民党の王鴻薇立法委員は、大支の音楽制作スタジオが過去4年間で文化部と証券取引所から計......
トランプ関税に苦戦 台湾、関税引き下げ狙い巨額ロビー 頼清徳政権が直面する「想定外の壁」 トランプ政権で国務省スタッフを務めたクリスチャン・ウィートン氏が「台湾はどのようにしてトランプを失ったか」という論考を発表し、台湾政界で波紋を呼んでいる。ウィートン氏は、頼清徳政権の外交対応を相次いで批判し、「最高の外交官」と称された蕭美琴副総統についても、その評価は過大だと指摘した。これらの見解がトランプ陣営の本音をどこまで反映しているかは不明だが、台湾国......
中国、米中貿易協議でHBM解禁を要求 AI覇権争いに直結か イギリスの『フィナンシャル・タイムズ』は10日、米中貿易交渉が重要局面を迎える中、中国がアメリカに対し、高帯域幅メモリ(HBM)チップの輸出規制緩和を強く求めていると報じた。HBMは先進的AIチップに不可欠な部品であり、解禁されればグローバルなAI競争の構図を一変させる可能性がある。米国の専門家からは「華為(ファーウェイ)への大きな贈り物になり、中国のAI分......
田中貴金属グループ、金・銀・プラチナが奏でるクラシック 前例なき音楽作品が配信開始! 田中貴金属グループ(東京都中央区、代表取締役・田中浩一朗)の研究機関「TANAKA未来研究所」は、ヒーリング音楽レーベルの株式会社デラ内にある音楽研究チーム「サウンド・ウェルネス ラボ」と共同で、金・銀・プラチナなどの貴金属の音のみを用いたクラシックアレンジ作品『プレシャスメタル・オーケストラ~貴金属の音紀行 Vol.1』を制作し、6月13日から各種音楽配信......
台海衝突時に100万人退避は可能か 机上演習で浮上したシンガポールの「秘密カード」 今年4月、シンガポールのホテルで台海を想定した机上演習が静かに行われた。主催はロンドンのシンクタンク「国際戦略研究所(IISS)」であり、アジア太平洋地域の現職・退役の政府関係者や軍高官、安全保障研究者など40人以上の参加者とオブザーバーが集まった。演習の焦点は台湾や中国の勝敗ではなく、台海衝突によって台湾に取り残される可能性のある最大約100万人の東南アジ......
幅わずか0.2ミリ!田中貴金属が史上最小テープ接点を開発 田中貴金属工業株式会社(東京都中央区、田中浩一朗社長)は12日、第5世代シグナルリレー向けの次世代接点「極小クロスバー接点」を発表した。テープ接点として史上最小となる幅0.2ミリを実現し、リレーのさらなる小型・軽量化を可能にするという。極小化によって接点開閉時のバウンスやチャタリングを抑制できるとし、サンプル出荷は3月下旬を予定している。クロスバー接点は、通......
「すみっコぐらし」と「からぴち」が立体アートに!エンスカイの人気クラフト新作登場 埼玉県草加市に本社を置く株式会社エンスカイ(代表取締役社長・川田裕二)は、紙を重ねて立体感のあるアートを作る人気クラフトシリーズ「PAPER SHADOW ART mini(ペーパーシャドーアート ミニ)」の新作として、「すみっコぐらし」と「カラフルピーチ」のラインアップを発売したと発表した。「すみっコぐらし」シリーズでは、SA-M18「たぴおかパーク」、S......
台風11号ポードル、今夜中規模へ発達 台湾13県市で暴風率70%超 深夜に海上警報・上陸も 台風11号「ポードル」が急速に台湾へ接近している。台風の勢力は本日(11日)夜にも中規模台風へと発達する見通しで、早ければ深夜に海上警報が発表され、明日の日中には陸上警報が出される可能性もある。最新の進路予測では花蓮に上陸する確率が高く、東から西へ台湾を横断する恐れがある。すでに台湾各地で暴風の襲来率が8割を超えており、13日(水)が最も風雨の激しい一日とな......
最重要同盟国トランプ氏の変節と傲慢 石破政権に広がる強い不満 本来であれば日米同盟を強化するはずだった貿易協議が、日本の政界を混乱と挫折感に包み込む騒動へと発展している。協議の重要な細部をめぐって日米双方の解釈に深刻な相違が生じ、日本の首席通商交渉官は急遽火消しのためワシントンへ飛び、石破茂首相は政治的危機のさなか、国会の場でこの曖昧な協定を弁護する異例の事態となった。石破氏は「相手(トランプ氏)は正常な人間ではない」......
米財務長官「相互関税は氷塊のように溶ける」 日米貿易協定で引き下げも示唆 《日本経済新聞》は11日、米国財務長官ベセント氏の単独インタビューを掲載した。トランプ政権下の貿易戦争を主導した同氏は、日米貿易協定は双方の「黄金の産業パートナーシップ」を体現するものであり、両国の貿易不均衡が改善されれば、現在米国が課している対等関税は縮小する可能性が高く、「氷塊のように溶けるだろう」と述べた。ベセント氏は先週木曜日、ワシントンの財務省執務......
ABABA総研調査】就活生の約9割が生成AI活用にメリット実感 ES作成や面接対策で効果 株式会社ABABA(東京都目黒区、代表取締役:久保駿貴・中井達也)は、2026年3月卒業予定の大学4年生のうち「就職活動時に生成AIを活用したことがある」245名を対象に、生成AIの活用実態に関するアンケートを実施した。その結果、就活生の約9割が生成AIの活用にメリットを感じており、とくにエントリーシート(ES)作成や面接対策での利用が広がっていることが明ら......
アニメ東京ステーションで夏休み特別上映会 ガッチャマンとコナンが登場 東京都と一般社団法人日本動画協会が運営するアニメ展示施設「アニメ東京ステーション」(東京都豊島区)は、8月13日と14日の2日間、夏休み特別企画として「いっしょにアニメ鑑賞会 夏休みバージョン」を開催する。『科学忍者隊ガッチャマン』。(C)タツノコプロこのイベントは「アニメ東京ステーションの夏まつり」の一環として実施され、13日には『科学忍者隊ガッチャマ......
民進党リコール騒動で台湾分裂 北京の思惑通りか、英紙が指摘 英国紙『フィナンシャル・タイムズ』台北駐在記者カトリン・ヒル氏は7日、報道の中で、西側諸国が中国による台湾への武力侵攻に注目する一方、台湾内部ではむしろ北京が長期的な浸透や文化・経済的な結びつきを通じて「内部から権力を掌握する」動きへの懸念が高まっていると指摘した。記事では、最近の大規模なリコール運動が分裂を解消するどころか政治的対立を深め、中国に有利な状況......
日本で中国人オーナーが突然の家賃2倍要求 日中の法律認識の違いが引き起こした混乱 海外資金の流入による日本の不動産市場の変化が注目されるなか、中国籍の家主による賃料の大幅引き上げが物議を醸した。日本の法律に詳しい弁護士は、この問題の背景には日中間の法律認識の差があると指摘している。日本では借主の権利が強く保護されているが、中国には同様の制度が存在しない。今年1月、東京都板橋区の7階建てマンションの所有権が、中国に住所を持つ個人へ移転した。......
旭化成など4社、食塩電解セル・電極の金属リサイクル実証を開始 旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤幸四郎)は、オランダのNobian Industrial Chemicals B.V.(以下、Nobian)、株式会社フルヤ金属(東京都豊島区)、英国のMastermelt Ltdと共同で、食塩電解用セルおよび電極に使用される貴金属のリサイクルに関する実証を開始したと発表した。4社が連携し、クロールアルカリ業界......
アニメ東京ステーションにて『SPY×FAMILY』特別企画展を開催 アニメ文化の発信拠点「アニメ東京ステーション」(池袋)は、人気TVアニメ『SPY×FAMILY』の特別企画展を2025年8月16日から11月9日まで開催。Season3の放送開始を10月に控え、作中の名場面を再現した展示や、スマートフォンをかざしてキャラクターのセリフが表示されるAR体験など、ファンが世界観を楽しめる内容となっている。アニメ文化の発信拠点「ア......
ロサンゼルス豪邸から22人の赤ちゃん 中国人夫婦に代理出産・人身売買疑惑 22人の赤ちゃん、9つの寝室、監視カメラが仕掛けられた豪邸——米ロサンゼルスで前例のない代理出産事件が明るみに出た。中国人夫婦が「大家族を築きたいだけ」と主張しながら代理出産会社を運営し、短期間で複数の代理母と契約して大量の赤ちゃんを「誕生」させていたとされる。『ウォール・ストリート・ジャーナル』が8月6日に報じたところでは、発端は虐待が疑われる乳児の搬送だ......
フィリピン・マルコス大統領「台海有事なら必然的に巻き込まれる」 中国は強く反発 台湾の隣国であり、多くの自国民が居住するフィリピンで、大統領の発言が再び中国を刺激した。フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、インド訪問中に現地メディアのインタビューで、中国が台湾を侵攻し米国と全面戦争に発展した場合、「フィリピンは介入せざるを得ない」と述べた。 フィリピンのテレビ局《ABS-CBN》によると......
45人の記者が命の危険 イラン当局の脅迫で国連に緊急支援要請 英国ロンドンに本部を置くペルシア語ニュース局「イラン・インターナショナル」(Iran International)が、イラン情報機関から同局の記者や家族に対して明確な殺害予告を受けたとして、国連に緊急支援を要請した。『エルサレム・ポスト』によれば、脅威の対象は45人の記者と、世界8カ国に居住する300人以上の家族に及ぶという。同局はワシントンにも支局を置き、......
日台関係で歴史的進展 台湾代表が初の平和記念式典に招待、林外交部長も極秘訪日 近年、日台関係は実質的な進展を重ねている。《風傳媒》の取材によれば、広島市は8月6日、太平洋戦争終結80周年を前に平和記念式典を開催し、120カ国以上の政府関係者や代表が出席した。過去最多の規模となる中、台湾からは駐日代表の李逸洋氏が初めて公式に招待され、原爆慰霊碑に献花した。式典では米国駐日大使ラーム・エマニュエル氏ら多国の代表と交流し、中国、ロシア、パキ......
年間821万人参拝 台湾一の人気は朝天宮や大甲鎮瀾宮ではなく荘厳な建築の寺院 台湾の廟は宗教信仰の中心であるだけでなく、地域文化やコミュニティ生活の核でもあり、祭りや巡行を通じて人々の心を結びつける場である。また、多くの人にとって心の寄り所でもある。交通部観光局が発表した最新統計によると、2025年1月から5月までの間で全台湾で最も人気のある廟のトップ3は「正統鹿耳門聖母廟」、「北港朝天宮」および「北港武德宮」であった。2025年1月......
台湾土産に新定番登場 外国人が絶賛、安くてユニークで地元でも人気沸騰の逸品 台湾を代表する土産といえば、真っ先にパイナップルケーキを思い浮かべる人も多いだろう。だが、台湾のランドマークである台北101の直営土産店が発表した最新の売上ランキングは意外な結果となった。最も人気を集めたのは、1個わずか100元の「台北101カプセルトイ」であり、年間販売数は12万個を超え、数多の商品の中で首位を獲得した。この旺盛な需要により、台北101直営......
眠れる断層が強震周期に接近 専門家が台湾の2.4倍規模巨大津波の危険性を警告 ロシアのカムチャツカ半島で7月30日に発生したマグニチュード8.8の大地震により、アメリカ、日本および台湾は相次いで津波警報を発令し、世界中で大きな注目を浴びた。一方、バージニア工科大学が本年(2025年)初めに発表した研究では、アメリカ西部沖に位置する「カスカディア沈み込み帯(Cascadia Subduction Zone)」が大規模地震を引き起こし、超......
大阪・関西万博で「こども食堂」国際フォーラム むすびえ、韓国実践者らと社会の未来を議論 認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは7日、開催中の大阪・関西万博で、日本発の「こども食堂」の国際的広がりをテーマにしたフォーラムを8月10日に開催すると発表した。韓国の実践者や専門家らを招き、つながりや居場所(Ibasho)が持つ価値、市民社会のあり方、今後の可能性について議論する。「こども食堂」は、地域の大人や団体が自発的に子どもへ無償・低......
ラムセス大王展、来場者15万人突破 アン ミカさん登壇の記念トークイベント開催 東京・豊洲で開催中の特別展「ACN ラムセス大王展 ファラオたちの黄金」(主催:ラムセス大王展実行委員会/NEON JAPAN株式会社)が来場者15万人を突破したことを記念し、同日、会場内の「MUSEUM CAFÉ」にてスペシャルトークイベント「夢と美のエジプト〜美は時を超える〜」が実施された。イベントには、筑波大学教授でエジプト考古学の第一人者・河合望氏が......
「コメ離れ」進む中で価格は急騰 米店経営者らが警鐘――「『コメ』はいつまで主食か」 2025年7月18日、日本記者クラブで「『コメ』はいつまで主食か―価格急騰を考える」と題する会見が開催され、株式会社シブヤ代表取締役の澁谷梨絵氏と小池精米店代表の小池理雄氏が登壇した。両氏は、昨今のコメ価格高騰と「コメ離れ」をめぐる現場の実感を語った。澁谷氏は、「今、米が本当に高騰している。『令和の米騒動』と報道されるほどの状態になっている」と述べ、コメを取......
英最新鋭空母「プリンス・オブ・ウェールズ」、8月下旬に東京寄港へ 日英防衛連携の象徴に イギリス空母打撃群(CSG)の旗艦「HMSプリンス・オブ・ウェールズ」が、8か月にわたるインド太平洋展開「ハイマスト作戦(Operation HIGHMAST)」の一環として、2025年8月下旬から9月上旬にかけて東京へ寄港する。駐日英国大使館が8月6日に発表した。今回の寄港は、英政府が掲げる「変化に向けた計画(Plan for Change)」に基づき、イ......
エキュート上野で「サマークリスマス」初開催!南国風ツリー&オーナメント作り体験も JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーが運営するエキナカ商業施設「エキュート上野」において、2025年8月18日から9月7日までの期間、初の「サマークリスマス」イベントが開催される。8月25日からは、夏仕様のクリスマスツリーの展示や、カプセルトイの空ケースを再利用したオーナメント作り体験も実施される。「サマークリスマス」は、毎年8月25日に......
日本初「ハリー・ポッター ショップ」旗艦店が原宿に誕生 「禁じられた森」再現&限定グッズも! 2025年8月にグランドオープンを予定している「ハリー・ポッター ショップ 原宿」が、一部エリアを先行公開した。原宿駅から徒歩3分の立地にある店舗は、魔法界の「禁じられた森」を再現したコンセプト空間で、大きな木やフクロウのオブジェの奥には、登場キャラクターのバックビークが来場者を出迎える。訪れたファンは、魔法の世界に没入しながらショッピングを楽しめる仕様とな......
紙1枚でアニメ名シーンを再現 渋谷で人気の立体アート「ペーパーシアター」海外観光客が感動 東京・渋谷の「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」では、日本発の人気クラフト商品「ペーパーシアター(紙劇場)」が外国人観光客の間で静かな人気を集めている。2025年7月8日、台湾メディア《風傳媒》の記者が現地を取材し、店頭で商品を購入した観光客の声や、販売現場、メーカーの担当者に話を聞いた。2025年7月8日、《風傳媒》は東京・渋谷のMEGAドン・キホーテ渋谷本......
OpenAIが「GPT-5」発表 博士級AIが無料で体験可能、推論力・正確性も大幅向上 米OpenAIは日本時間8日未明、最新のフラッグシップモデル「GPT-5」を正式に発表した。数学、科学、金融、法学といった専門分野において、従来を大きく上回る性能を有するとしており、文章生成、プログラム開発、推論分析などにおける高度な処理能力が特徴とされる。OpenAIのサム・アルトマンCEOは、「人類史においてかつてない進展だ」と表現し、「GPT-5のよう......
独占》中ロが台湾侵攻を想定した軍事協定か 極秘文書が流出、演習で現地試験も ドイツの大衆紙『ビルト』(Bild)は5日、国際的なハッカー集団「ブラックムーン(Black Moon)」が中国とロシアの軍事協力に関する極秘文書を入手し、公開したと報じた。報道によれば、ロシアが中国人民解放軍の空挺作戦能力向上を支援しており、台湾海峡をめぐる潜在的な有事に備えた連携が強化されている可能性がある。北京による台湾への野心は既に公然の事実だが、近......