天気予報》台湾、「梅雨前線ウィーク」突入へ 3波の前線接近で1週間連続の大雨に警戒

気象専門家の林得恩氏は、来週前後に合計3つの梅雨前線が台湾の天気に影響を及ぼすことを指摘した。(示意図/柯承惠撮影)
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台湾・中央気象署によると、本日(30日)は東北季節風が弱まり、各地はおおむね晴れて安定した天気となり、水蒸気も少ない状態です。東南部では一部でにわか雨が見られるほか、午後には西部の山間部で一時的に弱い雨の可能性があります。気象専門家の林得恩氏は、来週を中心に3本の梅雨前線が台湾に影響を及ぼす見込みで、「来週は“梅雨前線ウィーク”と呼べるでしょう」と述べました。

梅雨前線3波がリレーのように接近「全台湾で7日間連続大雨」のおそれ

中央気象署は、今朝は北部・東北部・東部で最低気温が19〜20度、その他の地域では21〜22度とやや涼しい朝になったと発表しました。

また、東北季節風が弱まり、風向きが東寄りに変わることで、日中の最高気温は前日よりやや上昇する見込みです。東部では28〜29度、西部では30〜32度まで上がると予測されており、体感的には暖かく少し蒸し暑く感じられるでしょう。外出の際は紫外線対策やこまめな水分補給が推奨されます。

林得恩氏は自身のFacebookで、5月4日、5日〜6日、8日〜10日の3つの期間にわたり梅雨前線が影響を与えるとし、「来週は梅雨前線週間と言って差し支えない」と述べました。

同氏は、湿気の増加と不安定な大気の影響により、1週間を通して毎日のように雨が降る可能性が非常に高いとし、特に西部で降水が集中し、連続的に発生するおそれがあると指摘しました。

また、梅雨前線には中・小規模の対流系が伴うことが多く、局地的に雷雨や突風、さらには雹(ひょう)を伴う激しい気象現象が発生しやすいと述べました

「短時間強雨」や「長時間の豪雨」といった現象の両方に備えて、警報発令や防災体制の整備が重要だと強調しました。

さらに、Facebookの「台湾台風フォーラム|天気特急」でも、最新の気象資料によると、5月10日以降には「カビが生えるほど」の本格的な梅雨前線の匂いが漂ってくるでしょう。

週間天気予報

5/1(木)

前線が台湾北部海面を通過し、中部以北及び東半部で降雨の可能性が高まり、時折短時間のにわか雨が降るでしょう。特に北部及び東北部で降雨が目立ち、他の地域は概ね曇りから晴れ、午後には山岳地帯で短時間のにわか雨が予想されます。

気温:北部21~26℃、中部21~28℃、南部23~33℃、東北部21~27℃、東部21~28℃、東南部23~29℃;澎湖23~28℃、金門21~26℃、馬祖20~25℃。

5/2(金)、5/3(土)

環境は徐々に南風に変わり、水蒸気が多いままで、東半部地域及び恒春半島で局所的に短時間のにわか雨が降る見込みで、他の地域は曇りがちになるでしょう。午後には西部地域で局所的に短時間の雷雨が予想されます。 (関連記事: 天気予報》今年初の台風発生か 2つの前線接近で気温急降下 梅雨入りは5月中旬以降? 関連記事をもっと読む

気温:北部21~32℃、中部22~32℃、南部24~33℃、東北部22~28℃、東部23~28℃、東南部24~29℃;澎湖24~28℃、金門21~28℃、馬祖21~26℃。