トランプ政権に米主要3局メディアの92%が「ネガティブ報道」 就任100日でバイデン時代と対照的な扱いに

2025-04-30 15:51
アメリカ大統領トランプ。(AP通信)
アメリカ大統領トランプ。(AP通信)

再びホワイトハウスに戻った初日から物議を醸しているドナルド・トランプ米大統領は、2期目就任から100日を迎えた。米メディア研究センター(Media Research Center、MRC)が収集したビッグデータによると、米主要テレビ3局であるABC、NBC、CBSの夜間ニュース番組では、この100日間において大統領本人または関連政策に関する報道のうち、実に92%がネガティブな内容だった。これは、トランプの初任期最初の100日間をも上回る水準である。

《フォックスニュース》の報道によるとMRCは1月20日から4月9日までの期間において、ABCの《World News Tonight》、NBCの《NBC Nightly News》、CBSの《CBS Evening News》における、トランプ大統領または現政権に関連する報道計899本を分析した。その結果、92.2%がネガティブな内容であり、ポジティブな報道はわずか7.8%にとどまった。調査を担当したリッチ・ノイス氏は、「全米3大ネットワークの夜間ニュース番組における報道は、8年前よりもさらに過激化している。トランプ氏は当時からメディアによる容赦ない攻撃を受けていた」と述べた。

ABC, NBC and CBS slap Trump with 92% negative coverage as 100th day of second term approaches, study findshttps://t.co/MNg2hFH2ga

— Fox News (@FoxNews)April 28, 2025

MRCのデータによれば、2017年に同様の手法で分析した際、トランプ初任期の最初の100日間におけるネガティブ報道比率は89%だった。対照的に、ライバルであるジョー・バイデン前大統領の初期報道では、59%が好意的な内容であり、両者には顕著な扱いの差があった。

ノイス氏はまた、「露出時間の観点から見ると、米国の主流メディアはトランプ氏に対して否定的な報道を浴びせる一方で、バイデン氏よりもトランプ氏の方が話題性や視聴数を稼げるため、報道量そのものは依然として多い」と分析。2017年1月20日から4月9日まで、主要3局がトランプ関連に費やした報道時間は合計1900分に達したが、2025年の同期間でも1716分に上った。一方、2021年同時期のバイデン氏に対する報道時間は726分と、トランプ氏の半分にも満たなかった。 (関連記事: TSMC米国投資にトランプ政権が「監査」 専門家が指摘する真の狙いと背後にある苦悩 関連記事をもっと読む

さらに、トランプ氏に関連する報道内容を詳細に分析したところ、1期目では主に個人の言動に関する論争が多かったのに対し、2期目では政策に関する報道が中心となっている。最も多く報道時間を割かれたのは、世界を驚かせた関税政策で361分。次いでイーロン・マスク氏が率いる「政府効率部(Department of Government Efficiency、略称DOGE)」の政府予算削減計画で301分、移民政策に関する報道が233分に上った。

2025年4月29日、美国总统トランプがミシガン州で就任百日演説を行い、多くの支持者が集まりました。(AP通信)
2025年4月29日、美国总统トランプがミシガン州で就任百日演説を行い、多くの支持者が集まりました。(AP通信)
最新ニュース
トランプ『米国製造業復活』構想、関税政策だけで十分? 『エコノミスト』分析の三つの壁:労働力確保・工場建設・老朽化したインフラ
視点寄稿:見えない独裁には、見える正義が必要
論評:賴清德「脱中入北」、砂糖衣を塗った毒薬を手放せるのか?
舞台裏》台湾軍は本当に素晴らしい? 米日シミュレーションは厳しい結果、なぜ漢光演習だけが楽観的な勝利シナリオになるのか
トランプ氏ホワイトハウス復帰から100日、《日経》アジアへの「挑戦」分析:貿易戦争×外交混乱×移民制限×ハイテク規制
TSMC米国投資にトランプ政権が「監査」 専門家が指摘する真の狙いと背後にある苦悩
蔡世杰の視点:一通の手紙から一枚の旗へ──教皇の逝去で覆い隠せない頼清徳総統をめぐる“六つの偽り”
京都市中心部・五条通で冠水被害 老朽化した水道管が破裂か 周辺に大きな影響
天気予報》台湾、「梅雨前線ウィーク」突入へ 3波の前線接近で1週間連続の大雨に警戒
風評:賴清徳の軍令状 vs 蔡正元の電子手錠
論評:台湾はどうやって等しい関税以上の致命的な状況に対処するのか?
陸文浩の視点:台湾周辺海域で中国軍艦の兵力が突如2倍に増加、その狙いは何か?
日本の元陸将・小川清史氏、台湾で講演へ 「ワンシアター(一つの戦域)」で日米台連携に注目
台湾・頼清徳総統、高市早苗氏と会談 「非紅色サプライチェーン」構築へ協力
トランプ関税戦争》中華経済研究院が警告:台湾GDP3.8%減の恐れ、為替問題が交渉の弱点に
米軍のF/A-18戦闘機が海に墜落!「トルーマン」がフーシ武装勢力の攻撃を回避し事故に、幸いにも負傷者は軽傷
台湾クラウド国家チーム、Japan IT Weekで存在感 AI・MarTech分野で国際商機拡大
習近平政権、一部米製品に静かに譲歩 中国経済の弱点が露呈か
離婚後も30年寄り添い介護 日本人男性、台湾で自殺 元妻は餓死か
「ベッド下に男」女性観光客が東京のアパホテルで恐怖体験 ホテル対応に疑問の声
陸文浩の視点:中国人民解放軍海軍の対台湾軍事演習における兵力展開の特徴
「絶対に屈しない」トランプ氏、なぜ重要政策で次々と後退?《WSJ》「もはや力及ばず」
大阪・関西万博》TECH WORLDパビリオンが輝かしく開館 「共に良くなる」未来を世界へ発信
ファーウェイ封じ込め大失敗! イェール大学者が警告:「貿易禁止令は全く効果なし、政策の反動で安全保障と競争力を損なう」
労働節》由来は? 休日にしないのは違法、出勤すれば給料もアップ? 休めない5種類の労働者とは
張鈞凱コラム:頼清徳が「天安門」という集団的トラウマを喚起
調査》台湾人が中国人を騙し、中国人が世界を騙す! 詐欺集団の暗黙のルール、政府は億単位を投じ争う実録
エキュート品川で「おやつとコーヒー」フェア開催 限定スイーツやカフェメニューが多数登場
「台湾が最強コスパ!」2025年世界のお得旅行先ランキングで堂々1位に
ナイキ、アディダスの米国回帰は生き残れない ?謝金河:靴業界の鍵はまだ台湾の手中に
舞台裏》台湾・民進党、台中で大規模リコール敢行 真の標的は2028年総統選狙う盧秀燕氏か
イラン・シャヒードラジャイ港で大爆発、40人死亡 原因はミサイル燃料か テヘランは沈黙
天気予報》今年初の台風発生か 2つの前線接近で気温急降下 梅雨入りは5月中旬以降?
中国の露光装置は5nmを生産可能? 雷倩「この企業の技術は強固」ASMLの立場変化を指摘
舞台裏》調査局の「心得た」ビデオ会議 罷免連署偽造事件の捜査が国民党に向かう
大阪・関西万博:藤原紀香さんが日本館名誉館長に就任 来賓接遇など担う
台湾人の日本旅行熱が止まらない!星宇航空と星野リゾートがタッグを組んで特別企画を発表
台湾・苗栗県の最強観光スポット、大湖や三義を超える人気に!32万人が訪れる魅力とは
「柔道女王」連珍羚が引退しコーチに 台日柔道交流の架け橋を目指す
フェラーリ伝説:レーサー魂で築いた超絶スーパーカー王朝 - 赤い跳ね馬の波乱万丈ストーリー
衝撃!タピオカもルーローハンもTOP3圏外! 台湾グルメ最強ランキング発表、第1位は意外なあの料理
台湾映画が20年ぶりに東京国際映画祭にノミネート 『女兒的女兒』監督:母との会話から着想
高雄のインスタスポット最新版!2年ぶりに復活した龍虎塔が「映えまくり」と話題沸騰中
台湾バンド“消火器”が日本公演! 楊大正が音楽のルーツを語る SNSでの対立激化懸念:「今は作品に集中したい」
大阪・関西万博》藤本壮介氏が「大屋根リング」設計思想を語る 分断の時代に世界が繋がる場所を目指して
陸文浩の視点:台湾の「域外敵対勢力」の炎は消えず、くすぶり続ける
中国定居証を持てば台湾の身分を失う! 陸委会が「最悪の結末」を明らかに
夏珍コラム:賴清德と「独裁者」との距離
松田邦紀前駐ウクライナ大使、台湾に「領土防衛隊モデルの整備」提言─ウクライナ戦争から東アジアに警鐘
数千万円のフェラーリが納車後1時間も経たずに炎上!技術者:自然発火は3つの要因に関連!